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ConfitureCulture・Art・Technology・Ad…これまでにない新感覚の素材やスパイスを紹介するBlog
How do you feel it? Well, it’s all yours! 2009.04.12 Sunday
池田亮司の展覧会へ
東京都現代美術館でやってる池田亮司の展覧会へ行ってきた。 ちょうどAutechreとかの音響系/エレクトロニカ系の音にハマった学生時代、 彼の初期作品を聴いた時はなぜだかガツーンとやられ、それ以来ICCとかに 足を何回も運び、家では部屋で一人でサイン波とかを聞きまくるという、 もうヘンタイ的な領域へ行ってしまったことが、妙に懐かしい今日この頃。 展覧会場に入って作品を見る/聴くなり、やっぱりまだこの辺のシーンは 好きだと再確認できた。 真っ暗な部屋の壁一面に流れるように過ぎ去る膨大な数字のデータを ぼーっと眺めたり、真っ白な部屋にたたずむバカデカいスピーカーから 流れる可聴範囲を超えた高周波を感じたりしていると、物事を最も シンプルな形にまでにそぎ落とし、普段とは別の感覚器官で体験させる という彼の作品の面白みと凄みが理解できたような気がします。 展覧会パンフは売り切れそうなので早めに買うことをオススメします。 http://www.ryojiikeda.mot-art-museum.jp/ 2009.04.08 Wednesday
六本木アートナイトに参加して(遅っ
三月末。
28日の夜から29日の早朝にかけて、六本木アートトライアングル(国立新美術館・サントリー美術館・森美術館)を拠点として、『六本木アートナイト』は開催された。 この夜通しの芸術イベントを開催したのは、驚いた事に東京文化発信プロジェクトという行政プロジェクト。 東京都が活動の一環としてこの夜通しのイベントを開催するという英断をした事が東京都民としてなんかちょっと嬉しい。そんな気分でこのイベントに参加してきた。 まず目指したのは国立新美術館。 お目当ては『アーティストファイル2009』という展覧会。 「アーティスト・ファイル」展は、国立新美術館の学芸スタッフが日頃のフィールドワークの中で注目する作家たちを取り上げ、それぞれを個展形式で紹介する展覧会です。キュレーターの方々が注目する作家たちを思い思いに取り上げる。 そんなバラバラな感じが面白そうでアタマがはっきりしているうちに見ようと最初に選んだのが大当たりだった。 絵画やオブジェクトなどその表現方法は様々な作品群の中で、ひときわ心惹かれたのがペーター・ボーゲルスというオランダのメディアアーティストのフィルム作品。 「共有された瞬間」というその作品には本当に魅せられたので、時間をつくって見に行って欲しいと思う。 興奮気味に国立新美術館を後にして、次に向かったのは21_21の芝生に展示されているGINGAという作品。しかしこれはパレードの段階から見る事ができなかったので、芝生に浮かぶ多数の電飾風船を見ても、あまり心動かされず、ちょっと残念。 日比野勝彦さんプロデュースの街中に点在するアートキューブを覗きながらヒルズへ移動。 ウェストウォークの展示物はどれも平易に感じられ物足りなかった。 目玉の展示物、ジャイアント・トらやんの大冒険もその活動やアーティストの生き方等を理解せずに表層的に捉えてしまったのか、ちょっと素通りに近い形で通り過ぎてしまった。 夜桜がライトに映える毛利庭園に人口の霧を散らす「霧の彫刻」はとても美しく感じた。 うーんなんだろう。 アーティストファイル2009はとってもバラバラだったのが良かったのだが、六本木アートナイト全体はとってもバラバラだったのが悪かった。 言葉が足りないけど、なんだろう。 トライアングルの場の持つ力を活かしきれていないというか、街の中にアートを置いた時にそこに意識を集中させる事が難しくなるのか。 「ストーリー性が無い」 事が良いと感じる事もあれば悪いと感じる事もある。 美術館という箱の中に閉じ込めれば一貫性が無くとも是と感じられるものが、街というフィールドに散らばると、非と感じてしまう。 うーんここら辺はちょっと自分なりに腹落ちしておいた方がいい気がする。 もう少し考えたい。 2009.03.30 Monday
桜木町駅中にあるギャラリー「創造空間9001」がアツい
横浜開港150周年を控えて盛り上がっているみなとみらい地区。
4月28日から始まる開港際に先駆け、各地で様々なイベントが行われているのだが、 横浜市が特に力を入れているのがアート関連の行事。 その一環としてできたらしいJR桜木町駅の中にあるイベントスペース「創造空間9001」は、 通りがかるたびに色んな企画を行っている。 先々週はブレイクビーツ系のクラブパーティーだったが、先週の日曜は多摩美術大学 情報デザイン学科が主催する展覧会が開かれていた。 「augmented B. 〜躍動するビットたち〜」というタイトルのこの展覧会ではメディア アートを主軸に学生達がそれぞれの作品を展示、実際に触れて体験できるというもの。 どれも学生の作品とは思えない凝ったものばかり。 ちょうど拡張現実関連のセミナーに行くところで通りがかりに「augmented」という 言葉を目にしたので、吸い込まれるように中へ入っていってしまったのだが、 中でも面白いなと思ったのが、大西義人 & Sebas-chanの「FIZZY」という作品。 スプレー缶の形をしたインターフェイスを画面の前で操作すると、実際にスプレーを 吹きかける音と一緒にスクリーン上に色が塗られていくというもの。 これをAR技術と組み合わせれば、俺が前から実現したいと考えている AR Graffiti Artが実現できるかも!とちょっと期待してしまう。 その他にもマイクの前でしゃべると音声認識でネット上から関連するサウンドファイルを 検索し自動で再生するという「Prepend : Scenery」や、Yahoo!ニュースを床の 上に一定感覚でずーっと印刷し続ける「Vagueness」など、面白い作品がたくさんあった。 今後もここの展示会があったらぜひ行って見たいと思う。 ちなみに4月12日には9001で俺の相方が一人でVJやるのでお暇な方は遊びに 行ってみてください。 創造空間9001 2009.02.03 Tuesday
人の無意識行動で反応するシステム
松本秋則さんの「タイオン演奏会」が六本木のストライプギャラリーで開かれているとyokoから教えてもらった。
私は小型ギアモーターを使用して、自動演奏のできるサウンドオブジェ(音の出る作品)を27年前から制作していますが、デジタル化の流れは秋葉原のジャンク屋を直撃し、小型の精密ギアモーターの入手が困難になり、このタイプのサウンドオブジェの制作を断念せざるをえませんそこで考え出したのが人の体温を動力源にしたウイングモーターです、サウンドオブジェの下に立つと体温により上昇気流が起こって和紙の羽が回転し、サウンドオブジェの演奏をする仕組みになっています今回の展示では人の体温を動力源にした色々なタイプのサウンドオブジェを会場に設置して、お客さん自身の体温でサウンドオブジェの演奏を楽しんでもらおうと考えています。 人の体温でなる自動演奏モビール。 夏、無風でも鳴るかすかに動いて成る風鈴。 人の重さで光る床。 暗闇でも歩く事で進行方向が示される。 人の・・・うーんもうちっと考えよう。 2009.02.02 Monday
実用的な路線図がこんなに気持ち良い。
2008年末の話を今更ながら。
でもやっぱりきれいで好きだから紹介したい。 韓国のデザインチームZEROPERZEROがてがけた路線図がDesign for ASIA Award2008を受賞していました。 DAが主催する100% Design Tokyo 2008(今年は出張で残念ながら見にいけなかった・・・)に出品されていたとかで、NYCから帰ってきたらデザイン系のブログで一目見て、なんと美しいんだろうと思っていたら、大きなアワードを受賞されてたとのこと。 この作品をみて最初に思い出したのが、Information Architects Japanさんが作られた、WebTrendMap(いまは第四弾の制作に取り掛かっているとのことで、こちらも楽しみ。)。 Webの潮流を東京のメトロ路線図風にポジショニングするアイデアが秀逸で、今でもPCの壁紙として使わせてもらっている。 しかしzeroperzeroのこの作品は通常の路線図をデザイン的に解釈してこんなにも美しく仕上げている。きっと本物を見て細やかに読み込むと、もっともっと意図が見えてくるのかもしれない。 東京という街は、各所にマイクロサイトを有した巨大企業サイトのような縮図になっている(と思っている。)のが良く分かる。 「God is in the details-神は細部に宿る」 は、うちのBOSSが好きな言葉だが、ここまで精緻に作りこまれたデザインの気持ちよさはなんとも形容しがたい。 zeroperzeroのサイトを見てみると次は北海道のmapを作るとのこと。 新作が楽しみ。 2009.01.27 Tuesday
ゴールド展〜その輝きのすべて〜
先日、六本木ヒルズで開催されていた「ゴールド展〜その輝きのすべて〜」展を見に行ってきた。 2008.12.01 Monday
吉岡徳仁ディレクション「Second Nature」を見て。
先日六本木の東京ミッドタウン内にある21_21DesignSightで開催されている第4回企画展 吉岡徳仁ディレクション「セカンド・ネイチャー」展を見てきた。 ミッドタウンはOfficeから歩いていける事もあり、とっても重宝するファシリティとして利用させてもらっているが、その中でもこの21_21DesignSightは特に気に入っていて、春に見にいった、第3回企画展三宅一生ディレクション「XXI c. — 21世紀人」が今年見に行ったアートイベントの中では、「Chanel Mobile Art」と並び感銘を受けた内容だった。 今回の第4回企画展 吉岡徳仁ディレクション「セカンド・ネイチャー」展もかなり期待してみにいったが、期待に違わぬ内容でとてもよかった。 一見しただけではタイトルにあるセカンド・ネイチャーの解釈が難しく、吉岡氏の作品『ヴィーナス-結晶の椅子』がおいてあるスペースの荘厳な雰囲気に圧倒されたまま一周して終わってしまうのだが、その中でも自分が心に留まった作品を元に反芻してみると、なんとなく吉岡氏が考えていた事の一端に触れることができたような気になる。>そんな気になってるだけw。 心に留まった作品は三点。 ○吉岡徳仁:ヴィーナス-結晶の椅子 ○ロス・ラブグローブ:CELULAR AUTOMATION Origin of Species 2 ○安部典子:地のかけら 吉岡氏の作品はとある鉱物の結晶構造を利用し、吉岡氏がデザインした骨組みに自然の鉱物が結晶化し肉付けをしていくという作品。 ロス・ラブグローブ氏の作品は、骨の構造を科学的に解析し、その構造を元にレーザーカッターでオブジェを作り出していく作品。これは会場に製作過程のビデオがあったのだが、PCをフル活用した数学的な精密作業の元に作品が出来上がっていく。しかしその元となる骨は自然が作り出したものであるという点がユニーク。 安部氏の作品はフリーハンドで線を引き、それをカットするという行為を繰り返し、立体物を構成する作品で、今回出展されていた地のかけらは地面の断層を思わせる複雑な起伏を全てフリーカットした紙を重ね合わせて表現している。 吉岡氏の作品は、自らが途中まで制作し、最後の仕上げは自然の力に任せている。 ロス氏の作品は、自然が作り出したものを解析し、作品へと昇華させている。 安部氏の作品は、自然の作り出したデザインを自らの力で再構築、表現している。 今回の「セカンド・ネイチャー」展の開催の日に開かれたオープニングトークで、吉岡氏は、 「僕にとってセカンドとは、未来だったりする。生き物を支える構造に未来のデザインが隠されているのでは」 という思いから、今回の結晶作品に辿りついたと述べた。 みずからの思いを形に変える表現者と、クライアントと生活者の間で最良のコネクトを探し続けるわれわれインタラクティブコミュニケーションを生業にしている人間とでは、到達点が違うことは明白ではあるものの、とかく我々の立ち位置だと、新しい技術とか、新しいツールとか、終いには新しいアイデアにまでもインスパイアされがちで、先に先に目が向きすぎているような気がしている。 いや、向きすぎでなければならないのかもしれないが、時には立ち止まり、一息ついて周りを見渡して、季節の移り変わりや都市の呼吸音を感じ取るような感受性を常に持ち続けるようなバッファをとりながら仕事をしなければモノなんて作れないと強く再認識した。 生き物を支える構造=自然 ネイチャー+アートが未来なら、+コミュニケーションすることで、享受される広告を。 2008.10.13 Monday
トレース・エレメンツ展に行って考える。
トレース・エレメンツ ─ 日豪の写真メディアにおける精神と記憶 日曜日の夕方、すらっとトレース・エレメンツ展を見に行ってきた。 午前中泳いだプールの塩素がきつく、焦点回路がぶっ壊れた目で展覧会を見るのはかなりきつかったが、なかなかに印象深い展覧会だった。 トレース・エレメンツ=痕跡の要素 過去・写真は真実を語るに足る重要なメディアであったが、デジタル技術の進化と共にその信憑性をも疑われる存在になりつつある。 広告界では、昨年のカンヌを受賞したdoveの「evolution」が、その技術進化を逆手に取り、歪んだ現代の美意識を浮き彫りにする事に成功したが、今回の展示会は、そのような写真・動画という存在を改めて考えさせられるような作品が多数存在していた。 その中でも特に印象的であったのが二点。 ○Philip Brophy -Evaporated Music- マライアキャリーのミュージックビデオの音楽をごっそり抜き取り、新しい音を被せているビデオアート。 本来は、夜の川原でタイヤのブランコに乗り、水面を撫でながら歌うマライアキャリーの歌声に魅せられて、子供達が親の目を盗み川遊びに繰り出すストーリーなのだと思うが、音楽はPOPではなく、まるでホラー映画のBGM、マライアの歌声も低音の不気味な呟きに変更されている状況のその映像を見せられると、ハメルーンの笛吹きさながらに、子供を川へ入水させる魔女の呪いの歌声といった様相。 公式サイトでも語られていたが、「マスメディアによって伝達されるイメージの真実」を突いた作品。 更には、昨今のプロサンプション「生産消費者」の中核を担うネット上のマッシュアップ作品にもこの雰囲気を持つものが見受けられるところが大変興味深いと感じた。 ※プロサンプションについてはこちらをどうぞ。 ○Alex Davis -dislocation- 灰色の小部屋で自らが覗いているモニターには、その後姿が移っている。 自分が覗いている背中では、猛犬が放たれたり、怒りに満ちた白人が怒鳴り散らしたりしているが、ふと後ろを振り向いても、そこには何も起こっていない。 原理は簡単で、リアルタイムの映像に動画を合成して流しているわけだが、立体音響で、犬がいきなり現れて吼えられると思わず振り向きたくなるのが人間の性。 現実と虚構のハザマを同時に体感できる初体験な作品でこれもまた面白かった。 両作品とも、人間の真実を規定する感覚に対しての挑戦的な作品で、昨今のマスメディアに対する信頼感の暴落っぷりとか、近隣諸国で多数繰り広げられる国威発揚の為の情報歪曲とか諸々思いをはせる部分が沢山あり考えさせられる展覧会だった。 もちろんわれわれ「広く告げる」事を生業にしている者としても襟を正さなければならない。 残念ながら本日13日で展覧会は終了してしまっているが、初台の東京オペラシティはICCもあるし、また足を運んでみたいと思う。 |
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